コンテナ専門メディアとしてぜひ取り上げたいコンテナ建築は、私たちの生活圏で最も身近な存在、カフェ!
「カフェ=おしゃれ」というイメージが定着し、サービスが多様化しつつある今、他店との差別化を図るための明確なコンセプトが必要ですよね。コンテナハウスを活用したカフェはおしゃれなだけではなく個性的。また、インテリアや設備など、商業用、住宅用問わず真似できそうなヒントがいっぱい。コンテナハウスを愛するすべての人に楽しんで頂ける情報をお届けしていきます。p>
記念すべきコンテナカフェ第1号は、田園都市線エリアあざみ野駅から徒歩15分ほどの場所にあるハワイアン・コンテナカフェ「SNUGGERY(スナッグリー)」。横浜市青葉区、国道246号線沿いに位置するこのお店は、その喧騒とは無縁かのような、ゆったりとした佇まいです。
店舗物件を探していた際に、目に留まったのがこちらのコンテナ倉庫。もともとは敷地の大家である貿易会社のワイン保管用の倉庫だったそう。自由に改造しちゃっていいよ!とのことで、このコンテナにカフェを構える決心をしたのだとか。
テーブル2組、カウンター1組のこじんまりとした店内。電気や水道、内装のベースは業者に依頼しつつ、デティールはオーナー自らDIYで造り上げたそうです。壁と天井は白の板張り、カウンターやテーブル、チェアは黄褐色の無垢材。コンテナの中にいるとは思えない、ナチュラルで素朴なくつろぎ空間になっています。リーファーコンテナは壁内に断熱材が入っているので、比較的暖かいのだそう。この日は2月初旬の寒い日でしたが、エアコンをつけていなくても快適な室温でした。
20フィートコンテナで営業する際のデメリットを伺ったところ、オーナーは苦笑しながら一言「狭いところ!」。以前はもう少し席数があったものの、コロナ禍で間隔をあけるため、席数を減らしたそうです。内装の色数を少なくして統一感を持たせたり、床から壁、天井に向かって明るい配色にしているので、広く見せる工夫がなされていました。
気候の良い時期は屋外でも食事を楽しめます。大きなテーブルが2つと、ベンチが4脚。眼前にビーチがないのが不思議なくらい、リゾート感満載のウッドテラスです。週末にはフリーマーケットやバンドマンたちを呼んでのアコースティックライブ、隣接している貿易会社のガレージセールなどのイベントも行われるそうです。(2022年2月現在、新型コロナウイルス感染拡大のため無期限休止中)
両開きの分厚い断熱材ドアは、営業時はメニューボード、閉店時はシャッターと実用性高し!コンテナらしい外観をしっかり保ちながらも、木製のガラス引戸との組み合わせが絶妙にマッチ。道行く人も、「何屋さんかな?」「今入れるかな?」と、思わずのぞき込みたくなってしまう素敵な入口です。
お酢を飲む習慣がない筆者ですが、クエン酸が体にいいのは知っています。SNUGGERYの看板ドリンクでもあるフルーツビネガーは、ひめりんご、ブルーベリー、ニューサマー、レモンなど様々な果実から2種まで選ぶことができます。散々迷った挙句、パイナップルのソーダ割をオーダー。酸味は思っていたほど強くなく、マイルドな口当たり。一口サイズの果実がゴロッと入っていて、しっとり甘い!
ハワイグルメの代名詞といえるロコモコ。日本ではデミグラスソースとあわせてあるものが多いですが、SNUGGERYのロコモコはグレイビーソース。少しわかりにくいですが、ハンバーグの上にはクリーミーなマッシュポテトも載っています。スパイスの風味が効いたジューシーなハンバーグに、サクサクと香ばしいフライドオニオン。味も食感も大満足のロコモコでした♪
外観から内装までとことん作り込んだ世界観で、ほどよい南国気分を味わえるカフェSNUGGERY。イベントを通じて地域や常連さんとの繋がりやコミュニティも大切にしながら、一見さんでもふらっと立ち寄れる気安さは、ホスピタリティあふれるおもてなしの賜物。仲のいい友達や、家族を連れてまた来たくなる、アットホームなお店です。
店名 | SNUGGERY(スナッグリー) |
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所在地 | 横浜市青葉区荏田町143-1 SNUGGERY |
営業時間・定休日 | 11:00~15:00、17:00~20:00・火曜定休 ※2022年2月6日来訪時の情報です。当面不定休とのこと。最新の情報はお問い合わせください。 |
ホームページ | http://snuggery.jp/ |
SNS | instagram:https://www.instagram.com/snuggerycafe/ facebook:https://www.facebook.com/SNUGGERYcafe/ |