中古コンテナハウス

「新品は高いから、中古コンテナハウスで‥」と考えるのも一つのアイデアです。コンテナハウスの中古なら、新品と比べて費用を抑えることができ、おしゃれなカスタムもしやすくなるでしょう。

今回は、中古コンテナハウスの特徴やメリット・デメリット、価格などについて紹介しますので、参考にしてみてください。

中古コンテナハウスとは?

中古コンテナハウスとは、文字通り中古で販売されているコンテナハウスのことです。ネットで検索してもらえれば分かりますが、様々な業者が住居用、店舗用、ガレージなど色々なタイプの中古コンテナハウスを販売しています。

中古コンテナハウスは、あくまで「中古」であるため、商品によっては傷みがひどいなどのデメリットもありますが、それに負けず劣らずメリットも多くあります。新造コンテナと比べて価格が安いこと、実物を確認してから買えること、おしゃれなカスタムがしやすいのも利点です。中古の海上コンテナを再利用する場合は、資源の有効活用に貢献できるのもメリットでしょう。

それでは以下に、中古コンテナハウスのメリット・デメリットをまとめてみます。

中古コンテナハウスのメリット・デメリット

メリット

本体価格が安い

中古コンテナハウスのメリットの一つは、新造コンテナハウスと比べて価格が抑えられることです。より格安の部類なら十万円台で手に入る場合もありますし、トレイやシャワーなど設備のあるカスタマイズ済みのコンテナハウスが比較的安く売られているケースもあります。

中古コンテナハウスの中には新品と変わらないクオリティの商品もあり、その場合は価格が高くなるのですが、しかしそれと同等の新品コンテナハウスと比べれば、中古コンテナハウスの方が値段は安いです。

人が住めるように建築用コンテナとして整備するためには、建築基準法に適合させるための種々の工事費用がかかりますが、それを差し引いても、中古コンテナハウスの本体価格の安さは魅力的です。目的やニーズ、予算を考慮しながら、中古コンテナハウスの購入を検討してみる価値は十分にあるでしょう。

実物を確認してから購入できる

中古コンテナハウスは、実物を見てから購入できるのもメリットです。新造コンテナを使用する場合は、注文を受けてから工場で製造するため、注文した時点では完成した建物がなく、実物を確認することができません。中古なら、すでに建物が完成された状態なので、外観や内観を確かめられるのはもちろん、自分が住んだ場合の状況をリアルにイメージすることができます。

ただし、オーダーメイドではない既製品としての新品コンテナハウスの場合は、事前に実物を確認できるという点も覚えておきましょう。

趣味に合わせてカスタマイズ可能

中古コンテナハウスは専門業者に依頼することで、自由にカスタマイズできます。規格サイズと建築基準法のはんいで、外装修理を施したり、再塗装したり、開口部を広くしてウッドデッキと組み合わせるなど‥自分の趣味やライフスタイルに合わせてカスタマイズを行い、おしゃれ度アップできるのです。中古物件といえば、修繕が大変というイメージもありますが、逆に実物を見ながら検討を重ね、自分好みにカスタマイズできる楽しみもあります。

デメリット

固定資産税が掛かる

中古のコンテナハウスといっても、住居用として購入する場合は「建築用コンテナハウス」となり、固定資産税がかかります。固定資産税は、毎年1月1日時点で所有している土地・家屋など固定資産に課される地方税です。建築基準法に適合するコンテナハウスは、建物すなわち固定資産としてみなされますので、資産価値に応じた税額を納税しなければなりません。

建築確認が通らない場合ある

人が住むための建築用コンテナハウスをつくる場合、建築基準法に適合し「建築確認申請」に通らなければなりません。新造コンテナの場合は建築確認対応のコンテナハウスが販売されるため、問題なく通過できますが、中古の海上コンテナを再利用してコンテナハウスをつくる場合は、建築確認を受けられない可能性があるため優位を要します。

設置場所や大きさによっては通せる例外もありますが、その場合でも、原則的には建築確認ができないこと、またそれに対応できる設計士への依頼が必要になりコストが高くなるなど、デメリットが多いことを知っておいてください。

※参照元:中古コンテナでコンテナハウスを検討中の方へ知っておいてほしいこと|ホシノコンテナ販売

中古コンテナハウスでもおしゃれな家がつくれる!

上述したとおり、中古コンテナハウスは自分の趣味やライフスタイルに合わせてカスタマイズ可能です。たとえ年数の経過した中古のコンテナであっても、専門の施工業者に依頼することで、外装も内装もおしゃれに仕上げることができます。

工夫次第でバリエーションは無限大

規格サイズによる制約が多いと考えるかもしれませんが、それは固定観念にすぎません。確かに1個のコンテナはサイズが定まっていますが、使用するコンテナの数を2個、3個、4個と増やしたり、配列も縦置き、横置き、斜め置き、積上げなど、コンテナの組み合わせ方を工夫することで、自由自在に住空間の広さや間取りを調整できるのです。

多彩な方法で外観も内観もおしゃれに

おしゃれ度アップのためのカスタムもバリエーションが豊富です。赤、青、緑など色鮮やかなカラーリングで魅力的な外観をつくったり、開口部を広くして開放感をもたせたり、天井に庭を設置してロマンチックな屋上庭園を演出したり‥様々な方法で自分好みにアレンジできます。屋内に車を駐車できるスペースを設けてガレージスタイルにすれば、俄然かっこよさが増すでしょう。他にも照明や家具などを用いたインテリアコーディネート、ウッドデッキ、テラスなどエクステリアとのコラボによるおしゃれ度アップも可能です。

中古コンテナハウスの自作カスタムはできる?

中古コンテナハウスの内装・外装のカスタムは、自作のアイデアでDIYをすることもできます。DIYでカスタムをすれば、専門業者に支払う手間賃が不要となり、内装・外装のカスタムにかかる費用を大きく節約できるるのがメリットです。また、再塗装をして自分好みのカラーにしたり、DIYで家具や室内装飾をつくったり、壁紙やクロスを貼ったりすれば、より一層、自分の家に愛着が沸いていつまでも長く暮らしたいと思えるようになります。

一方、自作のカスタムには注意点もあります。DIYは家具や収納を自ら造作するなど比較的簡単にできるものもありますが、外壁塗装など初心者には難しい施工もあることです。理論的にはDIYが可能でも、経験やノウハウの蓄積がないために途中で挫折してしまう可能性もあるので、慎重に行う必要があります。

こうした点を考えると、技術的に難易度の高い施工は専門業者に任せ、技術的なハードルの低いものだけDIYをするという方法がいいでしょう。

まとめ

中古コンテナハウスは新造コンテナハウスに比べて、本体価格が安いため、購入費用を抑えたい方におすすめです。また趣味に合わせて自由にカスタムする楽しみもあります。一方、中古コンテナハウスを自分好みにアレンジしたり修繕する場合は、別途、内装・外装・設備工事費などがかかります。コンテナ部分だけを比較すれば、中古の方が新品より安いのですが、工事費・修繕費を含めると必ずしも激安にはならない可能性もあるのです。そうした全体を考慮しながら購入の可否を検討してみましょう。

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